聴いてきた♪ ガヴリーロフ@武蔵野市民文化会館

概要
日時:2020年11月15日(日)16:00~
場所:武蔵野市民文化会館(大ホール)
出演:アンドレイ・ガヴリーロフ
曲目:
ショパン ノクターン No.1 Op.9-1
ノクターン No.8 Op.27-2
ノクターン No.4 Op.15-1
ノクターン 遺作
リスト ロ短調ソナタ
プロコフィエフ ソナタ第8番
ステージ上にも客席後方にもカメラ等の器材がありましたので、後日、テレビで放映されるんじゃないかな。(いつものパターンだと、「クラシック倶楽部」かな?)
コロナ対策も板について
さすがというか、武蔵野市民文化会館さんはコンサートの運営にとても慣れていらっしゃるプロの運営者たちという感じ。
「手指消毒(足ペダルで消毒液が出るタイプ)、検温、チケット目視確認→入場者がチケットもぎりして半券を箱に入れる、入場者がプログラムを取る」という一連の動作が動線も合理的に設営されています。
しかし・・・その一連の流れが災いしてか、置いてあるプログラム冊子が、何部かは消毒液が濡れた手で触った人がいたのか、濡れていました(・・・絶句)
「一部お取りください~」と目の前で言っている職員さん、濡れたプログラムには気づいてないのかな・・・。
どうせ目の前に職員さんがいるんだから、手渡ししてもいいんじゃないですかねぇ。その方が受け取るほうは気持ちいいかな。
今日はCD販売も来ていました。
ので、そこは、業者さん責任になるのでしょうね・・・小さい物販テーブルに置かれたCDをのぞき込む人が「密」を作っておりましたよ・・・。
といったところで、多少の「気になる」はありましたけど、まぁ・・・自分が気を付けていればいいので。(プログラムは濡れていないやつを取ればいいし、物販には近寄らなければいいし)
型破りな演奏
ショパンのノクターン
これは、すごく揺らしてあって、音引っ掛けるのも何回もあって、ちょっとこの人大丈夫なん?と不安になった。好みが分かれる演奏かなぁ。
たぶん、コンクール等での演奏とは対極にある種の演奏。
リストのロ短調
これもそんな印象があるものの、メリハリがきいてて意外にすっと入り込めた。
正直、正確さという点ではかなり「?」な印象だけれど、それでもガヴリーロフの音楽なんだなぁ・・・という感じ。
そうそう、演奏中に座ったまま椅子を直してた。その早技にビックリしたけど、こういうプロでも椅子が気になるのね…と妙な親近感がありました。
プロコフィエフ
後半は一転して、ガヴリーロフの真骨頂というか、とにかく圧巻のひとこと。
もはや打楽器でした。
こういう曲って、やっぱりこういうガタイの立派な男性が弾いてこそだな〜と思った。
自分じゃ絶対弾かない(弾けない)世界は、完全なる傍観者として楽しめました。
アンコール(モーツァルトの幻想曲K.397と、プロコフィエフの悪魔的暗示)のあと、客電がついてからもカーテンコールに応えるガヴリーロフ。
ガッツポーズに投げキッス、と超ゴキゲンだった。
やはり、生のコンサートは聴衆にとっても嬉しい時間だし、きっと演奏者にとっても貴重な時間なんだろうなぁ。
やっぱり、生のコンサートは不要不急のものなんかじゃなく、必要なものなんだなと思った。
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