聴いてきた♪ ピアノ・ザ・ブッチャーかよ?

久々の武蔵野市民文化会館

以前はしょっちゅう通っていた武蔵野市民文化会館。コロナ禍を経て少しずつコンサートも増えているようですが、この夏あたりはオルガン関係のが多く、ちょっと足が遠のいていたかも。いや、オルガンも好きですし、ポチったものもありますけれども、やはりピアノが好きなのです。

で、久々にピアノリサイタルが開催されるというので、自分のスケジュールを考慮して、他の予定とかぶっていないものをポチってました。(あまり深く考えず・・・)

で・・・。

コロナ禍以降、一気にチケット代が値上がりしている感がありますね(^^;; 
この、どうしようもない円安状況ではしかたがないのかもしれませんが、やはり、「西の兵庫芸文、東の武蔵野」の真骨頂は破格のチケット代という部分もあるので・・・ぜひぜひ、チケット代をなんとかしていただきたいものです。

行ってきたのはこちら

オリ・ムストネン ピアノリサイタル

@武蔵野市民文化会館 小ホール

曲目は、

前半がベートーヴェンの変奏曲5本立て、後半がシンフォニア全15曲と、ベトソナ32番。曲目が私の好みにピタっとはまったので、チケットを即ポチ♪しました。

割と楽しみにしていたかも。

しかし、最初の数秒でそれがあっさり砕け散りました。

え? 何? このピアニストさん、こんなに派手な腕振り上げをする必要あるん?

何ですか、その顔振りはぁ? 16分音符の刻みに合わせて顔をぶるぶると横に振るの、何のパフォーマンス?

しかも、fというfが、ピアノの鍵盤を上からぶっ刺す音で、破裂音というか、ピアノが悲鳴を上げているような音。硬質、金属音、(歯に衣5億枚着せて好意的な表現をして)エッジの効いた音・・・そんな感じ。

弱音は美しいのに、なんでそうなるのだろ・・・。

調律師さん、休憩中(15分)も、10分くらい?かなりの時間使って調律してたわね。前半だけで、かなりピアノの状態が変わってしまったんだろうなぁ・・・。休憩中の調律、短いときはさくっと終わるのに。

で、後半。

隣の席のひと、前半で帰っちゃったよ・・・orz 自分の数列前のあたりも、前半にはなかった空席がちらほら。やはり、キツいと感じる人は一定数いたみたい?

実は、私自身も、前半で帰ろうかと思ったひとりでありますが・・・。一番楽しみにしていたプログラムがシンフォニア全15曲なもので(^0^; まぁ、ここで帰るのはどうかな?という気がして聴きました。

シンフォニア、1番の冒頭で「げぇぇぇっ」と思った。こんなん、シンフォニアと違う。恐ろしく速いテンポで、もう、何弾いてるのか、私の脳みそはついていかない。2番、もう自由気ままにテンポが大きく揺れ揺れで、ロマン派?を飛び越えて、もうなんだかよくわからん世界。やっぱり、帰るべきだった・・・美しいと思えるのは終止だけだ・・・orz と後悔しながら聴いていると、7番でようやく「おおっ♪」と思い、9番はストレートに染み入ってきて、また 11番で「なんでそうなるの?」と裏切られたが、最後14番、15番で「あぁ、理解できるのもある」と思った。むしろ15番はとても好きな演奏だったかも。

なので、ここで帰ることもなく、最後のベトソナ32番まで聴こうと思った。

で、後悔した。

これは私の一番好きなベトソナだし、へっぽこなりに手に当ててみたこともある。だからこそ、「なんじゃそりゃ?」と思う部分がいっぱいあり、「きゃー、もう、やめて~(悲願)」と思いながら1楽章を聴く。2楽章、前半はいいの、ところが、後半、曲が進むにつて、どんどんエキサイトしていって、とてもじゃないが天上世界の音楽というものではなかった。

チラシ、だいじ・・・

さながら血気盛んな若者ストピYoutuber? オレサマすげぇだろ的自己陶酔いちびり演奏というのが何とも虚しく悍ましい。

楽器への暴力、作品への冒涜…ピアノを殴り倒して、作品を血祭りにあげたぜ〜、みたいな。
わたしは、今日のピアニストさんを「ピアノ・ザ・ブッチャー」だと思ったよ。

後味悪すぎて・・・orz。

客席見渡すと、スタオベの人もいたり・・・好きな人には好きな演奏なんだな、と思った。だけど、私とはかなり相性が悪そう。イヤなものはイヤだ。

帰宅後、チラシを再確認した。
あぁ、なるほど、確かに、そうですわね・・・と、聴いてから納得する。
これからはチラシの「裏」というか「行間」を読まねばな、と思った次第。

耳直しに、お気に入りのベトソナCDを聴いた夜。