聴いてきた♪ 上岡敏之 ピアノ・リサイタル

概要

日時:2022年4月7日(木)19::00~
場所:武蔵野市民文化会館 小ホール
曲目:
 ショパン バラード第1番 ト短調  Op.23
 スクリャービン ピアノソナタ第9番「黒ミサ」 Op.68
 ショパン ノクターン  ホ短調 Op.72-1
 ショパン ポロネーズ第6番 イ長調「英雄」 Op.53
 ドビュッシー 前奏曲集第2集より
   第5曲 ヒースの茂る荒地
   第12曲 花火
 ドビュッシー エレジー
 ショパン スケルツォ第1番 ロ短調 Op.20

 プロコフィエフ ピアノソナタ第8番 変ロ長調 「戦争ソナタ」 Op.84

上岡敏之さんといえば・・・

そう、指揮者なのですよ。でも、ピアノのほうも名手と呼ばれるほどの腕前ということで、例の武蔵野市民文化会館のチラシに煽られ、チケットをポチりました。

自分もよくレッスンで言われていたけれど「指揮者になったつもりで演奏する」ってやつ・・・
あれを、世界レベルの本物の指揮者が実際にピアノを演奏されるのを聴ける、しかも、いつもの武蔵野市民文化会館で。(ここは、ホールの音響も、楽器の状態もいつも素晴らしい♪)
そりゃポチりますよ。

で・・・チケット発売が3月5日でして。この時点で、現実世界はロシアによるウクライナ侵攻が始まって10日経っていて。そんなご時世で、このプログラム・・・変更になったりするのかな?という一抹の不安もあったりしましたが。

指揮者の弾くピアノ

当日、会場で配布されたプログラムを見て、予定どおりの曲目だなと確認。(ほっ)

 で、チケットは完売ということでしたが、客席は1席空けの販売だったようで・・・もったいないな。満席販売してもよさそうなのに。(まぁ、こればかりは主催者判断なのでどうしようもなく)おかげで、視界超良好で演奏中の身体の使い方までしっかり見ることができ、超お得でした。

演奏中は非常灯も消灯、客席も真っ暗、ステージの天井灯のみ、という空間での演奏でした。

前半のショパン/バラ1からスケ1まで、全曲アタッカで通して演奏されました。後半も大きなソナタ1曲。
すごい集中力だなぁ・・・と。で、それに引き付けられる聴衆も、これまたすごい集中で聴いていたのではないかな。ただ、曲を並べただけではなくて、それをひとつの大きな世界観の音楽として構成されたということかしら。曲間で拍手する人が誰ひとりいなかったのは嬉しいな。

ショパンとかね・・・まぁ、私たちは、去年秋のショパコンもあって、若いコンテスタントの演奏って割と耳タコになってるわけです。ところが、そういう心持ちで聴きはじめたら、上岡マエストロのピアノはまったく違っていて。なんというのかな、独自の世界観、表現したいもの、そんなものがあふれ出てくるような音楽でした。ピアノをずっと勉強してきた若い演奏家たちの、ある種「(個性の差こそあれ)典型的な」演奏とまるで違う。

あぁ、本当に聴くべき音楽って、こういう音楽なんだ!

と思った。その演奏家の中にある音楽を表現者として余すところなく伝えてくれる演奏。時節柄、ニュースで伝えられる映像が脳裏に浮かび、胸をしめつけられるような瞬間も多く・・・。

そうそう、ペダリングもしっかり見えたのですが、上岡マエストロは、両足をペダルから離して椅子に引き寄せているタイミングがとても多かったように思う。逆だわ・・・椅子のところにあるのがデフォルトで、必要なところだけペダルに足を持っていくというか。つまり、なんとなくずっとペダルに足を置いて、なんとなく雰囲気でペダルを踏むというのがまったくなく、すべて、「こういう音」が欲しいというのが頭にあって、そのための手段として必要な箇所でペダルを踏む、ということなんだろうな。いや、あたりまえのことを、あたりまえに、きわめて精緻にやっているってことなんだな・・・。

良いコンサートでした♪ 大満足。

4/10(日)14:00~@茅ヶ崎市民文化会館4/14(木)13:30~@神奈川県立音楽堂  でも、同プログラムで開催されるようです。茅ヶ崎は当日券あり、県立音楽堂もまだ残券あるようですね。

超おすすめします。ご興味ある方はぜひ♪