長い緩徐楽章には

ベトソナ譜読み中

直近に超本番はあるのですが、何と言いますか、そっちはある意味「やれることは全部やった」状態でして。つい先日のオンラインレッスンでも、ほとんどクロージングモードでいろいろコメントいただいたりしてました。とはいえ、まだ残った日々、リストと向き合うには違いないのですが・・・心はもう2月のべとべん祭りに飛んでしまっているというのが現状ですね。

10月末には、新曲を1楽章だけですが人前に出すので。

ということで、練習時間の8割方を新曲譜読みに充てています。

本日は、16番の2楽章

緩徐楽章です。

が・・・な、長いっ!

お手本としているのは迫昭嘉氏の音源ですが、この第2楽章は、なんと10分52秒もあります。

もちろん、ベトソナきっての長い緩徐楽章といえば、第29番ハンマークラヴィーアの第3楽章です。同じシリーズのCD音源で18分52秒もあります。そして、ざっと見るかぎり、この16番の第2楽章は、そのハンクラ第3楽章に次ぐ長さであります。

第16番だけを見ても、
 第1楽章  6分24秒
 第2楽章 10分52秒
 第3楽章  5分54秒
という構成です。

人間たるもの、どうでもよいものに時間を割くわけがないのです。ベートーヴェンの緩徐楽章は美しいカンタービレというイメージが定着していますが、まさにこれもそうではないでしょうか。
16番の中で、ほぼ半分を占める長さ! (あの、ハンクラ3楽章は、ハンクラ全体で45分のうちの約1/3ですから、割合的には、第16番の第2楽章のほうが「(時間的に)濃厚」ということになりませんかねぇ。

これ、無視できない楽章なんでは?

悲しいかな「不人気曲」

で、この第16番を弾くことになった経緯というのが、事前に「弾きたい曲」のアンケートがあり、その結果をもって「入札金額」により2月のそのイベントでの演奏権を入札するというもので。こういう頭おかしい(←ほめてる)イベントには参加することに意義があると思っているので、不人気曲狙いで3つ入札したら3つとも取れてしまったという、笑うしかない状況なのですよ。

ここに来て、なんでこの第16番が不人気なのか、よくわかったかもしれない。

まず、その第2楽章の長さ。どう考えても、第2楽章にはそれなりのウェイトがあります。それを割愛して演奏すると、なんだかとっても淡泊で物足りない。そう、やはり第2楽章はあるべきところに配置されているのでした。

だから弾く。(2月のイベント的には、全員、担当曲の全楽章を弾きますけども)そうじゃなくても、これをどこかで弾くとなれば、やはり第2楽章も弾きたい・・・となると、20分以上の演奏時間枠を確保しなきゃいけない。そう、実はこれが、(少なくともアマチュアピアノ弾きにとって)不人気の要因のひとつかもしれない。大多数のアマチュアは、リレーコンサートで10分とか15分の演奏枠で弾くのが一般的ですし。

仮に、演奏時間枠問題が解消されて、演奏する機会があったとして・・・(それが2月の私だw)

これって、テクニック的には(緩徐楽章だし)そんなにハードルが高い曲ではないと思うのですが・・・これをちゃんと「歌う」という表現の難しさがひしひしと伝わってきます。

めんどくさいもの、引いてしまったな(ちょっと後悔w)

「歌う」ためには、ちゃんと分析して、作戦立てて・・・形にしたいですよねぇ。

で、文献調査をしようと思うのですが・・・悲しいかな、世の中のベトソナ文献って、「悲愴」「熱情」「月光」「ワルトシュタイン」「告別」などと、あとは後期3作あたりについて、ほんっと集中しているのですよ。全曲解説と銘打った本を手に取ってみても、第16番なんて(22番もだけどw)ほとんど数ページしか記載がない(悲)

だってね、第16番って、第15番「田園」と第17番「テンペスト」の間にある曲ですよ?
(第22番だって、第21番「ワルトシュタイン」と第23番「熱情」の間にある曲ですよ?)
配置的にも、もうちょっとどうにかなりませんか?という立ち位置の曲たち。

集合写真撮るときに、美人(イケメン)の隣なんて最悪の立ち位置ですが、これって、まさに、両隣を美人(イケメン)に挟まれた、「そこはあかんっ(汗)」の最たる位置。

不人気曲には不人気曲なりの理由があります。

それはさておき、もう2月のイベントでは弾くこと決まっちゃってるし、弾くしかないという現実があり、弾こうとしても文献も少ないのは事実で、これは・・・途方に暮れるしかないのでしょうか。(とりあえず、今ココ)

アマチュアがわざわざこういう曲を(メジャーどころをあえて選ばずに)選んで弾くというのも、なかなかレアケースなのではないかしら。あとは「全曲コンプリート」が信条の人たちなら弾くのかもしれませんけどね。

ならば・・・

ということで、オンライン譜読みレッスンという世界で(←何w)、ディスカッション・・・といえば聞こえはいいけれど、私が独り言をつぶやきながら超低速で弾き進めていき、疑問点が生じると「これってどう考えればいいですか?」とか「ここの運指どうしましょ?」とか質問すると、画面越しに一緒に考えながら答えを編み出してもらう、ということを始めています。

レッスンっていろんなパターンがあると思いますが、大人アマチュアの趣味ピアノ、何でもありかと(^0^;;
こんなレッスンも世の中には存在するのです。

えぇ、むちゃくちゃ楽しいっす・・・少なくとも私は(謎)