雑記:チェルニーとかハノンとか

周期的に持ち上がるこの議論

ネット上をうろうろしていたら、ツェルニーとかハノンとかいう文字が目についた。正直、「あぁ、またか・・・」ということで、画面をスクロールしてしまう。

必要だといえば必要だし、不要だといえば不要・・・もう、それに尽きると思う。

対象が誰(特に、年齢)で、その本人が何を志向しているか? そして、指導者の考え方・・・その順列組み合わせによって、「必要」だったり「不要」だったりするはず。そして、それらがどう使われるかによって、「必要」なのに「効果なし」だったり「絶大な効果あり」だったりするはず。

というのが、前にこの問題を考えたときに自分なりに出した結論。

私のチェルニー歴

私のピアノ歴は、子供時代(6歳~12歳)と再開(アラフィフ~現在)に大きく分かれる。

子供時代は、昭和のピアノ教室でしたので、小学校時代はあたりまえのようにチェルニー30番弾かされていました。チェルニー、好きじゃなかったので進みが遅かったです。曲の方はソナタアルバム弾いてましたけど・・・。中学に入る頃、ちょうど40番に入ったくらいで、あまりのつまらなさにげんなりして、部活に入ったのを口実にピアノをやめてしまいました。

再開後には、2人の先生になんとか40番を終わらせていただきました。特に、2人目の先生には、40番の曲を使いながら、あの中で使われている音型をしらみつぶしに、身体の使い方、手の使い方を教われたので、やって無駄ではなかったと思っています。教わった、であって「そのへんのテクニックを完璧にモノにできた」ではないところが、大人ピアノのつらいところ。子供の時にやっていればもっともっと今のピアノ生活が楽しめたのになぁ、と思います。

子供の時には、そういう使われ方はしていなかったし、ただ、順番にガチャガチャ弾いていた感じです。だから、再開後に40番をやろうとして、ものすごく時間がかかりました。30番できちんと習っておくべきことが、何一つ身についていなかったのですから。

ということで、私自身の経験から思うことは、

  • 子供のうちに
  • 技術力のある指導者のもとで
  • チェルニーを使って身体の使い方、手の使い方を覚える


のは大変有効な、一生ものの財産になると思います。大人でも、そういう使い方をしてくれる指導者のもとでなら、(時間はかかりますが)やらないよりはマシなんじゃないかと思ったりしています。

もちろん、チェルニー以外にも良い教材があるのかもしれませんけれど。

今回、ちょっと考えてみた

これ、以前もそうだったけれど、ネット上での議論をみると平行線だらけなのは気のせいではないと思う。結局、発言している人たちがどういうベースを持っているか、いろいろありすぎて、おとしどころがないのである。(私も上に書いたのは、私の経験とそこから導いた結論でしかないですから)

結局、どなたも、ご自身の経験に基づいてしか言えないし、チェルニーをやってきた人が「もしチェルニーをやってなかったらどうなっていたか」は考えられないし、チェルニーをやってきた人が「もしチェルニーをやっていたらどうなっていたか」もわからない。

そりゃかみ合わないですよねぇ。

このチェルニー問題の結論を求めて

そもそも、実態を正確に把握している人なんて、いないのでは。誰も、自分かせいぜい周辺の人達のことしかわからない。それだけで全部を語るのはどうかという気がしてならない。

だから・・・もう、どこかの音楽大学の音楽教育に関する研究者さんとか、あるいはPTNAさんとかが、統計を取ってみてはどうかな?という気がする。

  • 現在の年齢
  • 音大出身か(YES/NO)
  • ピアニストか(YES/NO)
  • ピアノ講師か(YES/NO)
  • 得意なレパートリー
  • ピアノ歴1(開始年齢~中断年齢)
  •  その期間でのチェルニー経験(30、40、50、60、左手、他)
     30番を弾いていた年齢
     40番を弾いていた年齢
     50番を弾いていた年齢
     60番を弾いていた年齢
  •  その期間でチェルニー以外で使った教本
  • (ピアノ歴2、ピアノ歴3も同様に)


こんな感じで・・・。ピアニストさんたちは、たいていは音大出身だし、ピアノ歴1がずっと継続しているだろうし、その中でチェルニーをやっていたか、やっていたなら何歳の頃にどれを弾いていたのか。多少の分布に差はあるとしても、ほぼ似たような結果になるのではないだろうか。チェルニーまったくやらないで音大行ってピアニストになった人っているのかな?

逆に、アマチュアは・・・いろいろだろうねぇ。ピアノ歴も複数あるし(多くの人は、ブランクを経験しているだろうし)、開始した年齢も、中断した年齢も、さまざま。そして、指向する音楽も違う。これをひとくくりにするのは無理がありすぎると思う。

ガチなコンクールで上位入選の常連さんたちは、高校生くらいまでしっかりレッスンを受けていた人も多いし、その中でチェルニーもきちんと弾かれていた人が多い印象がある。また、私のようにぬるいアマチュアは・・・まぁ、いろいろだと思う。

で、そういう統計の中から、どこの音大出身の人はどういう傾向にあるか、とか、あのコンクールに入賞歴のある人はチェルニーを何歳で弾いていたか、とか・・・それなりに何らかの傾向が見えてくるのではないかと思う。

で、もしそういうものを目指すならば、先達の通ってきた道を追いかけるのが(確実ではないにせよ)近道なのではないか。

大人アマチュアは、もう好き好きなんだろうと思う。実際、そうしか言えないだろうから。