平均律が好き♪
もともとの野望
もちろんバッハ大先生の「平均律クラヴィーア曲集」のことです。(以下「平均律」)
今年は「平均律」にガッツリ取り組むと決めたんだけれども・・・そもそも、私にとって「平均律」というのはですね・・・老後のお楽しみにとっておいたものなのです。
ピアノを再開したのが2012年で、その頃すでにアラフィフになっていた私としては、「気力、体力のあるうちに、ガッツリ系の曲を弾いて、還暦迎えたらボケ防止の目的もあって平均律に取り組む」というザックリしたロードマップを持っていたのです。
とはいえ、やはりバッハは好きなので、ここ数年、フランス組曲やらパルティータやら舞曲系に手を出したりはしていたのです。年間いろんな演奏機会がある中で、演奏時間枠の埋め草といってはなんですが、1~2分で弾ける小品というのは使いやすさの面でもよくて、特にフランス組曲は弾きました。
コロナ前のピアノ会(懇親会付き♬)では、よくピアノ友さんたちに「平均律は早く着手したほうがいい。好きなら尚のこと♪」と勧められることもあったのですが、なかなか機会もないままに・・・。
ところが、昨秋のバッハコンクールに出てみて、「あぁ、平均律弾かなきゃお話になりませんわね(苦笑)」と現実を突きつけられたのもあり、当初の野望を大きく繰り上げて、今年から着手しているわけです。
楽しい♪
やっぱり、「好き」な曲って大事だなぁと思うのですよ。
パズルを解くような面白さ、それを音にしていく楽しさ・・・他の曲では味わえない魅力が平均律にはあるんだなぁ・・・と、今、実感しています。
まぁ、手はじめにしては長めのやつを選んでもらっているので・・・特にフーガで、運指の行き詰まりとかあったけれども・・・それがレッスンで解決したら、もうあとはどんどん弾いていけるので、フーガが通るようになった。嬉しい。
そして、ここからがスタート地点という感じなんだけれども、どこまで極めていけるかなぁ?という楽しさしか見当たらない。
大人の趣味ピアノは「好き」が一番
私は、お楽しみは後にとっておくタイプのような気がする。だからこそ、前述のような「野望」になるのだけれど。今、手を付けちゃって後悔してるかというとそれは全然なくて、むしろ「なんでもっと早くに手をつけなかったんだろう?」とさえ思う。
好きな曲、先延ばしにする理由なんてないんだな・・・と思った。
何というか、曲ごとに「難易度」みたいなものがあるじゃないですか。全音ピアノピースのA~Fの6段階とか、ヘンレ版の1~9の9段階とか、楽譜出版社がつけているものもあるし、ネット上には誰がどういう基準でつけたかわからない難易度ランキングみたいなものもいろいろ出回っている。
そういうのを見てしまうと、直近で弾いた曲はこの曲で、「難易度」がこうで、それの出来として自己採点は何点くらいだし、次はもうちょっと「難易度」低めのにしようか、とか頑張ってもうちょっと「難易度」高いのにチャレンジしようかとか・・・縛られないかなぁ?
というので、私はここ数年は自分であまり選んでなくて、先生に選んでもらっていたのです。それはそれでラクだし、自分じゃ絶対選ばないような曲を弾く機会にもなっていたので楽しかったのだけれど。
昨秋の選曲祭りの時期に、先生から「正直、もうこの段階に来ると何を選んでも一緒」と言われました。つまり、どの曲もちゃんと弾こうとすればそれなりに難しい部分がある、だけどまったく弾けないということはない、ということで。本人のやる気次第と。
そうなったら、やっぱり、もう「好き」で選んでいいんじゃないかしらね。
先延ばしにしていたら、いつまでもその曲は自分の中では「0点」のままだし、手を付けてみれば少なくとも「0点」ではないわけで。今すぐは「70点」は取れないにしても、時間をおいてまたチャレンジすればゼロからのスタートではないわけで。
ということで「好き」で始めた平均律、楽しくてどうしようもありません(笑)難しいんだけれども、それがまた楽しい。
「好き」路線で選曲すると、ピアノ幸福度は飛躍的にアップする♪
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