私の今年の一文字:「試」

世間の「今年の一文字」は、「密」だそうですが、私のピアノ生活に関しての「今年の一文字」を挙げると、「試」になります。

2020年は「試」錬の日々

コロナ禍で、春先以降、予定していたピアノの本番予定がことごとく中止になるという、まったく想定外の事態は、ただただ試練の日々でした。目標を設定して、そこに向けて準備していたのに、それが直前に消えてなくなる。せっかく準備していた曲も日の目をみることなくフェードアウト。

正直、これほどメンタルにキツイものはなかったです。
私自身がどういうふるまいをするのか、悔しいけれど、コロナに「試」されていた1年だともいえます。

お初のコンクールを「試」す

中学受験などでやりますよね、「おためし受験」。

あれは、本命シリーズが始まる前に、地方の寮完備の学校が東京にも受験会場を用意してくれて、中学受験生が大挙して受験し、ほぼ全員「合格」をもらって自信をつけさせるという目的のもので行われるものです。学校側にとっては受験料収入を確保できるという面もある、Win-Winなイベントです。

私のコンクールは、そういう「おためし」というよりは、来年以降、真面目に取り組むかもしれないコンクールの実情を調べるために受けたというものです。
会場、参加者、審査員、講評内容など、実際に受けてみないとわからないことも多いですから。
予選通過目的では受けてないので、通過したものも、そうでないものもそこで打ち止め。

来年参加しようと思うコンクールが絞り込めたので良かった。

新ツールを「試」す

オンラインイベント

オンライン弾き合い会、オンラインレッスンが春先以降、定着しました。

当初は、どんなツール(アプリ)が良いのか、リアルタイム配信に必要な機材の調査・「試」用・評価 などを経て、定期的なオンライン弾き合い会に参加したり(自分が弾くこともあれば、聴き専門参加のこともあります)、オンラインレッスンもほぼ隔週で定着しました。
弾き合い会の主催者さん、オンラインレッスンに対応してくださってる先生に感謝するばかりです。

コロナはまだ収束の気配が見えませんので、当面まだこの形式が続きそうです。コロナが落ち着いてからも、この方法も併用できると便利なのは間違いないです。

iPad Pro + Piascore

11月にR眼対策で購入したiPad Pro。これにPiascoreを入れて、電子楽譜の管理方法、譜読みの効率化を「試」行錯誤しつつ考えている。

レッスン用の楽譜も、現状まだ自分用のは紙ベースですが(アドバイスや指摘事項をその場でメモするには、私的には紙と鉛筆が一番使いやすいので)、事前に提出する書き込み入り楽譜は電子なので、今後、どうやって一本化していくかが課題として残っています。

ただ、Piascore効果はすごく大きくて、R眼対策で、最初は楽譜を拡大して使っているのですが、これの副次的効果が実は大きいです。楽譜を拡大している時はその拡大しているほんの数小節~せいぜい1段、2段という極めて限定的な範囲しか画面に表示されないので、その部分だけを深く読めるのです。臨時記号が入り組んでいるところ(すなわち転調している部分)の音符に着色していくことで、運指を考えやすくなります。それをPiascore標準のスタンプでペタペタ押していって色とりどりのカビが生えたかのような見栄えの楽譜を、その限定的な範囲で部分練習をしていきます。
そうやって、とりあえず、平均律のプレリュードを譜読みしたのですが、これをPiascoreでやっておく段階で結構頭に入っていくようで、ひととおり譜読みしたあと、紙の楽譜に戻って通して弾こうとしたとき、自分でもびっくりしたことに、(紙の楽譜にはまったく書き込みがないのに)Piascoreでやってたことが頭に入っていて、すっと弾けるのです。

これは、想定していなかった効果で、嘘みたいな話ですが・・・。

以前より、音符をカラフルにマークして指番号を振っていくのを習慣化している知人が、いつも短期間でさくっと仕上げていかれているのが不思議でならなかったのですが、ちょっと納得できるような気がしました。

この方法に慣れていけば、譜読み早くなって、しかも正確にできていくように思います。(「試」行段階、継続中)

2021年も続く

ということで、いろんな「試」が私のピアノ生活に起こりましたが、元来の忍耐強さ、好奇心の強さ、IT方面へのハードルの低さなどがうまく調和して、ここまでこれたと思います。

来年は今年の「試」を踏み台にして、今まで以上にいろんなことに挑戦したいものです。

一年後の一文字が「挑」だといえるように、努力していこう。