コンクール振り返り

先週末、今年のコンクール予定は全部終了しました。

もともとコンクールを今年受ける予定はなかったのだけれども、このコロナ禍で予定していた演奏会本番予定がことごとくつぶれていったので、何か目標があるといいなと考えて、その時点で申し込みができるものを選んでエントリーしました。
来年以降どうするかも含め、振り返りです。

8月:ベーテン音楽コンクール

これは、前日に演奏会予定があって、万一それが中止になったとしても商業ベースのコンクールなら(言い方は悪いけれど)商売なので、なんとか実施方向で考えてくれるんじゃないか?と考えて。

一応、自分的には「本番」がオンラインっていうのはありえない選択だったので、無観客で会場実施してくれるコンクールを探したらこれになりました。
時期的なタイミングもとても良いし。

いくつか部門が設定されているようですが、一番参加費の安いコースで。この時エントリーした曲は、演奏時間枠が5分。ブラームスのOp.118-2でエントリーしてたのだけれど、後半また最初と同じ部分が繰り返されるのだから、まぁ、途中カットされようがされまいが、評価は変わらないだろうな・・・という読みもあり、これで十分かな、と。

感想

実際、受けてみての感想は、良いコンクールだと思いました。もちろん、点数はつくのだけれど、他の参加者がどうであれ、参加者数で通過率が変わるということもないようで、基準点以上あれば通過判定です。

9月:国際アマチュアコンクール

これも、その時レッスンで弾き始めたハイドンが、ちょうど予選の時間枠(5分)におさまるから、その本番に設定してみました。
あまりに考えなさすぎのエントリーでした。同じコンクールに参加していた人からは、「8月に弾いてたブラームスがよかったから、てっきりブラームスでエントリーしたのかと思ってたわ」と言われました。

確かに、そうですよね。このくらいのコンクールになると、半年、1年は当たり前、中にはもっと前から取り組んでいる曲を出してこられるのですよ。それを、譜読み始めたばかりの曲を「時間枠にピッタリはまるから」でエントリーするのは私くらいなものでしょう。

当然、そんなだから、先生にも相談することなくエントリーしていたのでした。
(これが後になって、血の気も凍る思いをすることになるのですが・・・そこは省略)

感想

実際、受けてみての感想は、非常に良いコンクールだと思いました。
はい、ちゃんと準備していく必要は「ものすごく」ありますが・・・。
なんといっても、審査員の先生がほぼ同じ顔触れなので、よくある「審査員によって評価が変わる」という不都合がありません。

11月:日本バッハコンクール

これも、10月に弾いていたのがフランス組曲だったもので、もうちょっと長く弾いたらちょうどこのコンクールの時期にピッタリだし、10月のままだとちょっと残念な感じなのでもうちょっと弾いてみようかな、ということと、来年以降真剣に取り組むとした場合の事前偵察のために。コンクールの結果って、入賞者(通過者)の名前はわかるけれど、それ以外の情報がほぼないから。コンクールの場ではどんな曲が弾かれているのか、どういう曲が高評価なのか等、いろいろ知りたいことだらけです。

個人的には、来年の演奏会予定もいくつか決まっているのでその準備もいい加減始めなければならないという事情から、11月に終わらせるつもりで、11月中に2地区でエントリー。演奏時間が5分と決まっているので、単純に2回に分けて、フランス組曲を全部弾こうという安直な考えで、1地区目では、アルマンド、クーラント、サラバンド、2地区目ではガボット、メヌエット、エール、ジーグとして提出。

1地区目でプログラムもらった瞬間、選曲ミスを痛感。他の参加者の選曲は平均律かそれ以上の大曲がメイン。フランス組曲、しかもよりによってサラバンドなんかコンクールに出してどうするよ?という感じ。このあたりからして、コンクール初心者なのが浮き彫りですわね。
なので、2地区目は曲目変更しました。1地区目の翌日まで曲目変更が可能だったので。何にするか、ですが・・・もちろん、すぐに引っ張り出せる平均律があればいいですがない袖は振れません。なのでフランス組曲の中からの組みなおしです。このコンクールは繰り返しはすべて省略することになっているので(しかも、他の参加者の選曲水準が平均律がデフォルトといった状況の中で)、わざわざ30秒もないガボット、メヌエットを選曲するのはさすがにサラバンド以上のあかんやつ(爆)そこで、この2曲をやめて、アルマンド、エール、ジーグに。これで4分くらいなので、まぁ妥当なところでしょうか。とはいえ、そもそもフランス組曲(しかも4番)という時点で、土俵にのってないのですけれど。

感想

実際に受けてみての感想は・・・たぶん、もう参加することはないでしょう。
審査結果(私自身はどうでもいいのですが)に納得がいかなすぎて。

1地区目では、冒頭弾き始めて間もなく暗譜落ちした人がいて、何度も何度も最初から弾き直しをされました。この方は落選。
2地区目では、かなり爆走気味で、途中「つっかえて、弾き直しを何度も」する箇所がいくつも(たぶん5カ所以上)あって、傍目にはどうみても大崩壊な演奏をした人が、なんと予選通過。

複数の予選地区があるコンクールでは、審査員が違うし、だからこそ評価が変わるというのは、とてもよくあることなのでわかるのです。わかりますけれども、演奏の中身とか以前に、こういう誰の目にも明らかにわかる「大事故」でさえ、審査員次第でこんなに扱いが変わるというのは・・・。
もしも、自分が平均律とかそれ以上の大曲を、時間をかけて丁寧に仕上げていたとして、こういう審査結果に納得できるかというと、絶対できないと思うから。

結論

来年ももし受けるとするなら、完全に一発勝負の国際アマチュアピアノコンクールです。もちろん、ハードルは高いですけれど、審査員による評価のブレが一番ないのがこのコンクールだと思うので。(だからこそ、常連さんが強いのですけれども)

あとは、そのリハーサル的にベーテン音楽コンクールの予選に参加することはあると思います。たぶん、本選以降は参加するつもりはないです。国際アマチュアピアノコンクールの実施時期が来年は9月ですから、そこにゴールを設定するならば、ベーテン音楽コンクールの本選(10月~11月頃)までその曲を引っ張らなきゃいけないので・・・その次のことも考えると、厳しいなぁと思うので。

日本バッハコンクールは受けないし、おそらくPTNAのコンペも受けないと思う。あれも、複数地区あって、審査員が違うから。審査員ごとの「傾向と対策」を練るには、事前にPTNAステップとかをたくさん受けて、いろんな審査員の審査傾向を把握したうえで、当日会場で審査員に応じて臨機応変に演奏を変えられれば確実に勝ちを取りに行けるのだろうけれど、そんな時間も軍資金もないので私には無理ですから、当日の「運まかせ」にしかならないと思います。

自分がその本番のために、時間をかけて準備したものが「運まかせ」っていうのは悲しすぎませんかね・・・私の「時間」って、私の人生にとって一番重要なリソースなのですよ。それを費やして(趣味だからいいのだけれど)準備してながら、それを「運」で扱われてしまうのはつらいですから。

それはさておき・・・何にせよ、コンクールなんてものは、行き当たりばったりで受けるものではないことは確かです(猛省)・・・というのが、一番の結論だったりして。